永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。


「なっちゃん……?」


う、嘘……。

なっちゃん見失っちゃった!?

私がはぐれちゃったんだ、どうしようっ。

まさか、この歳になって迷子になるなんて…情けない。


「な、なっちゃん……」


周りの人に聞いた方がいいかな?

だけど……みんな、すごく急いでそうだし……。

もう、どうしたら……。


「なっちゃん、どこーっ!?」


他に方法が思いつかなかった私は、とりあえず叫んでみた。

すると、道行く人の視線を集める


わぁ、もう恥ずかしい。

でも、なっちゃんに会えないよりずっといい!


「なっちゃん!!」

「ふう!!」


すると、思いっきり手首を掴まれる。

それに驚いていると、見慣れたアッシュゴールドの髪が視界に入った。



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