永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。


「ふうてめぇ、今俺のこと暴走族かなんかだと思ったろ」

「え、へ!?」


どうして分かったの!

なっちゃんってばいっつも鋭すぎ。

また、顔に出てたのかなぁ、わたし……。


「バイクが純粋に好きなんだよ、俺は」

「ご、ごめんね、なっちゃん……」


見た目がね、こう……イカツイから。

どうしてもこう……ね。


「見た目は……バイト先の店長の影響だ、それは」


また、心を読まれた……なっちゃんエスパーだ。

というかなっちゃん……。


「バイトもしてたんだ!」

「なっちゃん、なんのバイトしてたの?」

「バイク屋」


本当に好きだったんだ、バイク。

なっちゃんがバイク屋で働いてるところ、見て見たい。

眼光でお客さん逃げちゃいそうだけど……。


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