永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「体っ、大事に……してっ……はぁっ…」
「ふう……」
そんな私を驚いたように見つめて、なっちゃんは叩くのをやめた。
なっちゃん、自分の命なんてどうでもいいって思ってる。
お母さんの為に、生きちゃいけないって……。
だけど……それは違うよ、なっちゃん……。
「悪い、立てるか、ふう」
「ん……」
「腕貸せ、支えてやっから……」
なっちゃんが、私の体を支えて歩く。
そして、裏道を通り、駅の外へと出た私達は、バス停へバスが止まっていることに気づいた。
「はぁっ、あれに乗るぞっ」
「う、ん……っ」
「もう少しだ、頑張れ、ふう」
なっちゃんに半ば抱えられるように走って、バスに乗り込んだ。