永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。



「あ、アホか!!誰が食べる……んぐっ」

「ふふっ、食べた」


口が開いた瞬間を狙って、トマトリゾットを突っ込むと、なっちゃんは諦めてモグモグし始める。


「んぐ……はぁっ、ふうてめぇ、殺す気が!?」

「だって、なっちゃん痩せちゃうよ?ただでさえ痩せてるのに……」


なっちゃんだって私と同じ病人なのに。

そう見せないよう振舞ってるせいか、なっちゃんが病気だってことを、つい忘れる。


だけど、私がしっかりしないと……。

なっちゃんは自分で自分を大切には、してくれないから……。


「あ、そうだ………はい、なっちゃん」

私は取り皿にリゾットを取り分けて、なっちゃんに差し出した。


「お前って、他人のこととなると強引だよな……」

「え?」

「いーや、こっちの話」


そう言ってなっちゃんはリゾットに口をつけた。

良かった、なっちゃんがご飯食べてくれてる。

それに安心していると……。



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