永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
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なっちゃんと学校を出ること30分、私は息苦しさと胸の痛みに足を止めた。
「はぁっ、はっ……」
「ふう、大丈夫か?」
胸元の服を握りしめる私の顔を、なっちゃんがのぞき込んでくる。
やだな、ずっと寒い所にいたからかな……。
それとも、ずっと歩いてきたからか…胸が痛いっ。
「ちょっと……はぁっ、休めば、平気……っ」
「ふう、ほら……」
なっちゃんは、私に向かって背中を向けると、その場に片膝を付いてしゃがんだ。
………え??
この体勢って、もしかしておんぶ??
「でもっ、なっちゃんだって……っ、体調っ」
なっちゃん平気そうにしてるけど、私なんか背負って歩いたら、心臓に負担かかるよ……。
やっぱりここは、頑張って歩かなきゃ……。