永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「私、もう少し頑張れ……」
「お前なぁ、頼る事も覚えろ」
「でも……」
「でもはいらねーよ。さっさと乗れ」
手首を引かれて、私はなっちゃんの言う通りにおんぶしてもらう。
なっちゃんは強引だけど、いっつも私の為なんだ。
自分も辛いはずなのに優しくしてくれる。
「なっちゃん、ごめ……ううん、ありがとう……」
「ん」
ごめんより、気持ちが伝わる気がして、私はありがとうと伝えた。
それに、謝ったりしたら、なっちゃんに「ごめんはいらねぇ」って言われそうだ。
「ふぅ……っ」
なっちゃんの背中におぶられているうちにようやく体調が落ち着いてくる。