永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「えっ、なっちゃっ……」
「まぁ………確かに、いい女っすよね」
なっちゃんっ!?
驚きの言葉が、今、なっちゃんの口からっ。
パクパクと金魚みたいに口を開けたり閉じたりしていると、克基さんは笑う。
「ぶっくく……夏樹がデレるとはなぁ!こりゃあ、レアだわ!」
「ふふっ、それで、カッちゃん。2人の力にはなってあげるのよね?」
「もちろんだぜ、ワカちゃん。夏樹、バイク持ってけ、それからウェアーとヘルメットもな!」
そう言って克基さんがバイクの鍵をなっちゃんに投げる。
「どもっす、店長、ワカさん」
「あ、ありがとうございますっ」
鍵を受け取ったなっちゃんと一緒に、頭を下げた。