永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「もしここで、この命が尽きるのだとしても……。私は、きっとなっちゃんと旅に出たと思うよ」
これだけは、胸を張って言える。
命の長さより、私が私らしく生きていけるかが大事なんだって、今気づいた。
「ふうは……強い女だよな」
「え……?」
なっちゃんは、少し寂しそうに笑う。
強いのは、なっちゃんの方なのに……。
私は、いつもなっちゃんに助けられてばっかりで、まだまだ弱い。
「こんなに小せぇのによ、ちゃんと、自分の意志を見つけて、前に進んでる。だけど俺は……」
「……なっちゃん……」
なっちゃんは、生きる理由が見つからないことに、焦りを感じてるのかな。