永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「優しくされると、辛いよ……」
「何で、だよ……」
「私のせいなのに……っ」
なっちゃんを巻き込んじゃったのは私のせい。
いつも平気なふりをして、こうして体の不調を隠してきたんだろう。
それが、辛くてたまらないんだよっ。
「………ふう、俺の……っ、事は、巻き込んで……っ、くれねーのか……?」
握っていた手を握り返して、切なげに問いかけられる。
それに、私は首を傾げた。
「もう、巻き込んでるよ……。ねぇ、なっちゃん、私……なっちゃんのこと傷つけたくないのに、これじゃあ……っ」
私のせいでなっちゃんが死んじゃうかもしれない。
なんでこんな事、今更になって気づくの。
どれだけ、私が、自分の事しか考えて無かったのか、今になって分かった。