永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「なっ、ちゃん……?」
「はよ……つか、まだ寝ぼけてそーだな」
そう言って笑うなっちゃんは、私の頭をワシャワシャと撫でる。
あれ……私昨日、なっちゃんの看病したままここで眠っちゃったんだ……。
お腹も満たされて、眠くなっちゃったのかも。
「寝癖すげーし、目もとろーんってしてら」
「ふぁっ……ぁ……」
私は、欠伸をして、なっちゃんの顔をぼんやりと見つめる。
なっちゃんは先に起きていたのか、体を起こして、私の髪を撫でていた。
なんなんだろう、この朝は……。
起きたらなっちゃんがいて、優しく頭を撫でてくれる。
こんな幸せな朝があっていいのかな……なんて。
それに、だんだん頭がハッキリしてきた。