永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。



「離れてると、さみい……」

「で、でもっ……」


離れようとすると、それ以上の力で抱き寄せられた。


なっちゃんは暖取りのつもりかもしれないけど……。

こんなの、心臓がもたないっ。


「でもはいらねー、いいから傍にいろ……」

「うぅ……はい……」


なっちゃん、急にどうしたんだろう。

なんで、こんな強引に……。


「ずっと傍にいたからよ、離れてるのがその……変な感じなんだよ……」

「そそ、そうなん、だ……」


どうしよう、なっちゃんの話が頭に入ってこない。

だって、それ以上にドキドキして……苦しい。



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