永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「私も、離れたくない……」
「そうかよ………よかった……」
そう言ったなっちゃんの声は小さくて、私の頭を撫でていたなっちゃんの手が止まった。
それに、なっちゃんが眠ったのだと気づく。
「なっちゃんは、ずるいなぁ……」
言いたいことだけ言って寝ちゃうんだから。
私もね、なっちゃんに伝えたいことたくさんあるんだよ。
だけど、今はこの時間を大切にしたいから……。
「なっちゃん……おやすみ」
「おや……す、み……」
寝言で、返事が返ってくる。
おやすみ、なっちゃん……いい夢を。
なっちゃんの寝顔を見つめて、私も瞼を閉じる。
そして、目的地に着いたら全部伝えるね。
あなたが、大好きだって………。