永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
***
遠くに、鳥のさえずり、波の音が聞こえる。
瞼に滲む光の眩しさに導かれて、ゆっくりと目を開けた。
「んっ……う?」
「はよ……ふう……」
目を開けると、視界いっぱいになっちゃんの顔が見える。
体を横にしたまま、なっちゃんもまだ眠そうな顔で私を見つめていた。
「おは、よう……」
「あぁ、はよ……まだ眠そーだな」
そう言って笑うなっちゃんが、私の頭を撫でてくる。
あぁ、また眠っちゃいそう……。
なっちゃんに頭撫でられるの、気持ちいいから……。
「ふにゃ………」
「おいおい……寝るな、ふう」
「んー……」
目を閉じようとする私に、なっちゃんが苦笑いするのが、なんとなく分かった。