永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。



「いらっしゃいませー!」


店員さんの明るい声に迎えられながら、私達はお店の中を見渡した。

すると、そこにはお魚の人形や、キーホルダーが並んでる。

なんだか、本当に観光に来たみたい。


「あ……」


すると、人形の一つに、目つきの悪いのサメの人形を見つける。

それが、ドストライクになっちゃんに似ている。


「ぶっ、ははっ」

「ふうてめぇ……それ、俺に似てるからだろ」


するとすぐに分かったのか、なっちゃんは私のほっぺをムギュッと引っ張った。



「いひゃいっ、だってへ、ははっ」


なんか、この顔がツボに入ってしまった。

すると、なっちゃんは苦い顔をする。


「俺、そんな凶悪な顔してねーだろ?」

「ぷはっ」


なっちゃんの手から逃れて、その人形をまじまじと見つめる。

するとやっぱり笑いがこみ上げる。




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