永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「ふふっ」
「ツボ入りやがったな……」
ポカッと頭を軽く叩かれる。
見上げて笑って見せれば、なっちゃんは困ったような、そんな顔で笑った。
私は、なっちゃんのこの笑い方が好きだ。
大切でしょうがないって気持ちが伝わってくる気がするから。
それが、私だけの特権に思えて、幸せな気持ちになる。
「ったく……後で覚えてろよ」
そう言って私から離れるなっちゃんの背中を見つめた。
なっちゃん、本当に大好きだよ。
私も気持ちを伝えるから、後で覚えててね。
そんな強気な言葉を心の中で呟く。
そして、なっちゃんにそっくりな人形を棚に戻すと、なっちゃんがレジに並んでるのが見えた。