永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。



「ぐっ…そ、こんなっ……時、にっ…」

「はぁっ、なっ…ちゃっ………」


私は同じように倒れているなっちゃんに、必死に手を伸ばす。

お願いっ、なっちゃんに届いてっ。

どうして、私の体は動かないのっ。

伸ばした手は、何度も砂を掻くだけで、悔しくて奥歯を噛み締める。


「なっ……ちゃ……んっ……ぐぅっ」


霞む視界に、苦しんでいるなっちゃんの姿が映った。

痛みで動かない体は、鉛のように重く、私はただただ涙を流す事しか出来ない。



「ふ、うっ……ふうっ、ぐっ……」

「なっちゃ………あぁっ…うっ」



なっちゃんも、私に手を伸ばすのが見えた。

お願いっ……なっちゃんを、一人にしたくないっ。

その温もりを、感じたいっ。



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