永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「ふうっ……ふうっ……!!」
「あっ……」
なっちゃんの指先がぶつかる。
それを逃さまいと、私は指を絡めた。
そして重なる手を、強く握り合う。
「諦め、るなっ……ふうっ」
「うっ……なっちゃっ……死に、たくないっ……うぅっ」
死にたくない………っ。
やっと、なっちゃんと生きていくって、そう思えたのにっ。
握る手で、なっちゃんの存在を確かめる。
「なっちゃ……んと、生きて、いきた……っ」
なのに、こんな所で終わるだなんてっ。
そんなの、嫌だよっ……お願い、誰か助けてっ。
「俺…っ、ふう……と、生きてー…よっ…クソッ、何でっ……だっ!!」
なっちゃんも、泣いているような気がした。
それにつられて、私も泣く。
今、目の前にいるこの人を救いたい。
お願い……お願いっ、消えないで!!