永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「はぁっ、諦めるなっ、くっ……。一緒にっ、生きるん、だ…ろーがぁっ!!」
「っ……泣か…い、で……っ」
ーー泣かないで……。
そう伝えたかったのに、もう声にならない。
繋いでいたはずの手の温もりも感じられなくなった。
「ぐっ…うっ、諦めるなっ!!ふうっ……頼、むっ!!」
最後に聞こえたのは、なっちゃんの血を吐きそうなほどの叫びだった。
闇に沈んでいく意識の中、どうか、なっちゃんが悲しみませんようにと、心の中で呟く。
でもすぐにそれは、綺麗ごとだと思った。
ーーー本当は今でも……。
あなたと、生きたかったって……。
傲慢なほどに、願っていたから……。
本当に、大好きな人だから、こんなにも……悲しい…。
本当に、ごめんね、なっちゃん………。
出来ることなら、ずっとあなたの傍で、生きていきたかったんだよ……。
そして無情にも私の意識は、そこでプツリと途切れてしまうのだった。