永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
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「…………でね、遠矢先輩はいつも余裕そうで……って、ふう姉?」
ここはどこだろう……。
周りを見渡せば、見覚えのある白で統一された部屋に、ツンとする消毒液の匂い。
ここは、私が入院していた病院だ。
「ふう姉ってば!!」
「えっ、あっ………」
名前を呼ばれて我に返ると、私はベッドに座って、誰かと話していた。
「ふう姉って、本当にボーッとしてるよね」
「あ……どうして……」
どうして、目の前にほのかちゃんがいるの?
そう、私の目の前にいたのは、最後に見た姿と全く変わらないほのかちゃんの姿だった。
私のベッドサイドに腰掛けて、変わらない笑顔を見せてくれる。