永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「あ……嘘、また会えるなんて……っ」
そこにいたのは、私のもう一つの家族。
「「………ふう、姉ぇ〜っ」」
泣きながら、私の所へと駆けてくる圭ちゃんとつぐみちゃんの2人だった。
「圭ちゃん、つぐみちゃんっ」
私のベッドサイドにやってきて、強く抱きついてくる2人を受けとめる。
「急にいなくなるなよっ、馬鹿ふう!!」
「ごめんね、圭ちゃん……」
きっと、ほのかちゃんがいなくなってすぐに私もいなくなったから……不安だったんだろう。
「ふう姉っ、寂しかったっ」
「つぐみちゃん、ごめんね、不安にさせて……」
普段は口数の少ないつぐみちゃんが、珍しくたくさん喋る。
そんな2人を抱きしめて、ここへ戻ってきて、生きていて良かったと思えた。
「2人は病室が変わってからも、ここを何度ものぞいてたのよ」
「あ……もしかして、私を探してくれてたの?」
さっちゃんの言葉に、私は圭ちゃんとつぐみちゃんを見つめる。
すると、2人は何度も頷いた。