永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。


「うん、ほのかちゃんは……」

「ふう姉ーーっ!!帰ってきてやったぞ!」


私の言葉を遮ったのは、うちのやんちゃっ子、圭ちゃんだ。

そして、その後からひょっこりと顔を出すつぐみちゃん。


「ふう姉………ひっ」


タタタタッと、駆け寄ってくるつぐみちゃんは、なっちゃんの姿を見つけると、小さな悲鳴を上げて立ち止まった。



「この小さいのも、お前の妹……なわけねーよな」

「ははは、でも、私にとっては可愛い妹と弟みたいなものだよ」


おいでと、つぐみちゃんを手招きする。

すると、ビクビクとなっちゃんの前を通り過ぎて、私のベッドの上に乗り上げると、抱きついてきた。


「なんだ、子守か」

「違うよ、私が子守されてるの」


こうしてムギュッと抱きしめると、私が癒される。

一人でいると、余計なことまで考えちゃう私にとって、みんなの笑い声は救いだ。



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