永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「なぁふう姉、コイツ誰?」
「圭ちゃん、私も今日初めて会ったんだ。なっちゃんっていうんだよ」
「なっちゃん?けっ、女みてー」
何故かなっちゃんに警戒心むき出しな圭ちゃん。
さっきからちょこちょこ睨んでる。
「おいガキ、大人は敬え。俺は夏樹だ」
「ガキじゃない、圭介だ!」
子供相手に凄むなっちゃん……大人気ない。
けど、圭ちゃんも負けず嫌いなんだよね。
いがみ合う2人を見守っていると、ほのかちゃんが私の袖を引いた。
「ふう姉、本当にこの人誰?どうしてここにいるの?」
「あ、そういえば……私も、それを聞いてなかったよ」
「もー!ふう姉ってば本当に抜けてるんだから!」
頭を抱えるほのかちゃんに苦笑いを浮かべていると、ほのかちゃんがなっちゃんの前に仁王立ちした。