永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「ははっ、ほのかちゃんが頼もしいって話だよ」
「ふう姉、またツボに入っちゃったの?ふう姉の笑うツボ、今だに謎なんだよね~」
「そうかな?」
「そうだよ!」
ほのかちゃんと軽口を言い合いながら私たちは530号室の前にやってきた。
ここは、4人部屋で、私とほのかちゃんの病室でもある。
「ただいま戻りました」
「さっちゃん、ふう姉連れてきたよー!」
そして、病室に入った瞬間だった。
「おい、ふう!!ゲームやろーぜ!!」
ーバンッ!!
「わっ……」
そう言ってゲーム機を手に私に突撃してきたのは、三田 圭介(みた けいすけ)こと、圭ちゃん。
ソフトモヒカンの髪型が、いかにもやんちゃそうな小学1年生の男の子だ。