永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「ま、諦めずにぶつかってみろよ」
ポンポンッと、なっちゃんがほのかちゃんの頭を撫でた。
それに、ほのかちゃんの瞳からポロりと涙が零れる。
「ありがとう……なっちゃん、ふう姉」
「私はなんにも……全部なっちゃんが答えてくれたから」
そう言って笑っていると、ほのかちゃんが笑う。
「まさか、なっちゃんがこんなに話の分かる人だとは思わなかったな」
「だてに18年生きてねーからな」
「そうと決めたら、私、手始めに手紙でも書いてみようかな。口で言うと、胸がいっぱいで言葉にならなそうだし」
そう言って意気込むほのかちゃんは、今まで見た中で一番輝いている。
恋をすると、こんな風に人は変われるのかな。
こうして、向き合う強さを……手に入れられるのかな。