永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
***
恋バナをした日の深夜の事だった。
隣のベッドから、うめき声が聞こえた。
………んん、な、に……?
微かに聞こえる、聞き覚えのある声。
「ふーー姉ーーっ」
眠りから急激に浮上する意識。
それに合わせて、私はゆっくりと重い瞼を持ち上げる。
「ふうっ………姉っ」
「えっ………」
苦しみに耐えるようなその声に、私は飛び起きた。
それは、ほのかちゃんが寝ている隣のベッドからだった。
「ほのかちゃんっ!?」
私は、スリッパも履かずに、裸足でほのかちゃんが眠るベッドへと駆け寄る。
すると、ベッドの上にほのかちゃんの姿はなく、慌ててベッドサイドを見ると……。
「はぁっ、はっ……ふ、姉っ」
胸をおさえて、荒い呼吸をするほのかちゃんが、そこに倒れていた。