永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「でもっ……ほのかちゃんっ」
「ふう、姉っ……絶対、なんてっ……この、世界にはっ……無い、よ……っ」
ほのかちゃんの瞳から、涙が零れた。
それは、なんの涙なのか……。
こんな時に、どうしてそんな話をするのか、分からない。
ううん、分かりたくない……っ。
「何、言ってるの……っ」
嗚咽が邪魔して、うまく息が吸えない。
何が何だか分からなくて、パニックになる頭で、必死にほのかちゃんの声に耳を傾けた。
「後悔っ、しな…いで……生きて……ふう、姉っ」
「そんな、言い方……まるでっ……」
まるで、別れの言葉みたい。
そう口にすると、本当になってしまいそうで、怖かった。
だから、口を噤む私に、ほのかちゃんが笑う。