永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。


「ふう、姉っ……もうっ、自分の……はぁっ、ために、生きて……」

「え……?」

「行きたい、場所……っ、に、うぅっ、行って……生きたいっ…人、とっ、生き…てっ」


こんな時にまで………ほのかちゃんは私を心配するんだ。

どこまでも優しすぎて、いつも自分を犠牲しちゃう、本当に不器用な子。


「ならっ、私と生きてよっ、ほのかちゃん!!」

「分かって……る、くせ……にっ……」


その分かってるは、ほのかちゃんがもう……私の傍に、いられないっていう事……?



「あ…ぁ……心配、だなぁ……っ、ふう、姉…っ」


怖くてたまらないはずなのに、ほのかちゃんが笑う。

こんな時にまで、気を遣わせる自分が情けない。


「ほのかちゃんっ!!」


それでも、ほのかちゃんを逝かせたくなかったから、必死に名前を呼んだ。



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