永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「いやっ……だめだよっ……だめっ……!!」
いかないでっ、ほのかちゃんは、遠矢先輩に告白するんでしょ!?
手紙だって書いてたのにっ!!
泣き叫ぶと、ほのかちゃんが私の涙を拭うように指を動かした。
「ふう、姉っ……約束、してっ……」
「あぁっ……うっ……」
涙が溢れて、言葉にならない。
「はぁっ、お願、いっ」
でもこれが、ほのかちゃんの最後の願いなのだとしたら……。
「……わかったっ、約束するっ」
「良かっ……た、今まで……あり、がとっ…う、ふう姉………」
そう言って、幸せそうに笑うほのかちゃん。
それが、酷く美しいものに見えて、私は目を奪われる。
なんで、そんなふうに笑うんだろう……。
それに戸惑っていると、ほのかちゃんはゆっくりと瞼を閉じた。
その瞬間にパタリと落ちる手と、目に溜まっていた涙。