永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「ほのか……ちゃん………?」
その頬に、私の涙が落た。
ほのかちゃんが、眠ってしまった。
どうして、目を開けないの?
「ほのかちゃんっ、ほのかちゃんっ!?」
動かないほのかちゃんを何度も揺する。
「すぐに心肺蘇生!」
「風花ちゃん、離れていてね」
そう言って、私とほのかちゃんを看護師さんが引き離す。
私は、ただぼんやりとその様子を見つめた。
「アンビュー!!」
目の前で、ほのかちゃんを助けようとお医者さんと看護師が慌ただしく動いている。
………これは、夢だ……。
悪い、夢だよ……。
ねぇ、そうだよね、ほのかちゃんっ。
私は、何度もほのかちゃんの死を否定して、床に座り込んだまま動くことができなかった。