永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。


「ほのかちゃんがっ……」


2人が泣いている私に慌てている。

そんな2人を、強く両手で抱き寄せた。


「うぅっ……天国に、行っちゃったっ……」


腕の中の2人が、ビクリと肩を震わせたのが分かる。


「なんでだよ……ううっ」

「うわぁぁんっ」


一緒に泣き出す2人に必死にしがみついて、私も泣いた。


家族みたいに、一緒にいたのに。

もう2度と、ほのかちゃんに会えないなんて、信じられないっ。

なのに………涙は溢れてくる。


「おい、何があった……」


聞き覚えのある声が聞こえた。

縋るような思い出振り返ると、そこには……。


< 76 / 322 >

この作品をシェア

pagetop