永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「泣きたい時は泣け……っ」
「なっちゃんっ……」
私は、なっちゃんにしがみついて泣く。
私を抱きしめる腕も震えていたから、きっとなっちゃんも泣いていたんだと思う。
「うわぁぁんっ、ほのかっ」
「うぅっっ」
圭ちゃんとつぐみちゃんも私達にしがみついた。
「お前等も、好きなだけ泣いとけ……」
「ううっ、あぁぁっ」
ほのかちゃんっ、ほのかちゃんっ。
どうして、神様っ……。
なんで、ほのかちゃんだったの……っ。
あんないい子がっ……私の、大切なっ……妹だったのにっ。
なっちゃんに促されると、タガが外れたのか、声を上げて泣いた。
ーーー私達は、弱い生き物だ。
一人で生きていくには、この世界は残酷すぎるから……。
こうして、寄り添いあって、もたれ掛かっていないと、心が壊れてしまう。
「ほのかちゃんっ……うぅっ」
泣きわめく私を、強く強くなっちゃんが抱きしめてくれる。
その力強さに甘えるように、私は泣き続けるのだった。