永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。



***


「寝ちまったみてーだな……」

「………………」


泣きつかれた圭ちゃんとつぐみちゃんを、なっちゃんがベッドに寝かせてあげる。


その間も、私はどこかボーッとしていた。


窓の外を見れば、太陽の光と月の残光が混じり合った、瑠璃色の空が見える。


夜明けが、来るんだ……。

この胸に残る悲しみとともに、無情にも朝が来る。


『ふう、姉っ……絶対、なんてっ……この、世界にはっ……無い、よ……っ』


「絶対なんて、この世界には無いね……」


ほのかちゃんの言葉を思い出した。


届くはずが無いって分かってるのに、つい語りかけるような言い方をしてしまう。



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