永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
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「寝ちまったみてーだな……」
「………………」
泣きつかれた圭ちゃんとつぐみちゃんを、なっちゃんがベッドに寝かせてあげる。
その間も、私はどこかボーッとしていた。
窓の外を見れば、太陽の光と月の残光が混じり合った、瑠璃色の空が見える。
夜明けが、来るんだ……。
この胸に残る悲しみとともに、無情にも朝が来る。
『ふう、姉っ……絶対、なんてっ……この、世界にはっ……無い、よ……っ』
「絶対なんて、この世界には無いね……」
ほのかちゃんの言葉を思い出した。
届くはずが無いって分かってるのに、つい語りかけるような言い方をしてしまう。