永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。


「ふう……」

「ほのかちゃん、私に後悔しないで生きてって言ったんだ…」

「そうか、お前のこと心配してたもんな」

「うん……」


いつも、私よりお姉さんらしいほのかちゃんに、助けられてばっかりだった。


『後悔っ、しな…いで……生きて……ふう、姉っ』


あの時、どんな気持ちでそんな事を言ったんだろう。

死ぬ事は、想像よりずっと怖かったはず。

なのに、どうして私を……心配してくれたの?


『ふう、姉っ……もうっ、自分の……はぁっ、ために、生きて……』

ほのかちゃんと、約束しちゃったのに……。

私は、その方法が……ううん、勇気がないんだ。


< 81 / 322 >

この作品をシェア

pagetop