永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「自分のために生きるって、どうすればいいのかな……」
「そんなん、自分のしたように生きる事じゃねーの?」
なっちゃんはそう言って私の隣に立った。
そして、同じように明けてゆく空を見上げる。
自分の、したいように……生きる?
『行きたい、場所……っ、に、うぅっ、行って……生きて、いきたいっ…人、とっ、生き…てっ』
「行きたい場所に行って、生きていきたい人と……生きる?」
ほのかちゃんが、そう言ってた。
それって……ほのかちゃんには、私がどこかへ行きたいと……。
そう願ってる事に、気づいていたって事?
「なんだ、ほのかがそう言ったのか?」
「……うん」
なっちゃんは、時々鋭い。
私が言葉にしなくても、なっちゃんは悟ってくれる。