永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「ほのかちゃん……」
まだ、ほのかちゃんの私物が残った床頭台。
数時間前まで、ほのかちゃんが眠っていたベッドに敷いてある、シーツの皺。
ほのかちゃんの家族はまだここには戻ってきていない。
荷物は、違う日に取りに来るのかな……。
「ほのかちゃんがいた証、どんどん消えちゃうね……っ」
ほのかちゃんのベッドに触れて、あの明るくてしっかり者の笑顔を思い出した。
『ふう姉っ!!』
ふう姉、ふう姉って、いつも跡を継いてきて……。
圭ちゃんとつぐみちゃんにはお姉さんっぽく振る舞うのに、私には、時々甘えてきたり。
そんな、歳の近い妹のようなほのかちゃんが、大好きだった。