永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。


「なっちゃん……これっ……」

「手紙………これって、ほのかの……」


なっちゃんも驚いたように手紙を見つめる。

なんだか、偶然じゃない気がする。

今ここでほのかちゃんの手紙を見つけたのには、意味がある気が……。


「なっちゃん、私………」

「手紙、届けに行きてーんだろ」


手紙を、遠矢先輩に届けに行きたい。

そう伝える前に、先手を打たれる。


「なっちゃん、どうして分かったの」

「顔見りゃ分かる、お前わかりやすすぎだっつの」


そうだったんだ……。

でも、海行くだけでも大変なのに、なっちゃん断るかな?

ドキドキしながらなっちゃんの顔色を伺うとなっちゃんは片眉を上げた。


「あぁ?俺が断るとでも思ってんのか?」

「な、なぜ分かるの、なっちゃんっ」


私、何も言ってないのにっ。

また、顔に出てた……のかな。



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