永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。


「やっと着いたな………はぁっ、くたびれた」

「うんっ、はぁっ、少し心臓がバクバクする」


普通に歩くのさえ、最近は動悸がしてしょうがない。


症状が出るのはまちまちだけど、こうしてホッとすると気がぬけるからかな、少しだけ痛みがあった。


「大丈夫か、ふう?」

「うんっ……はぁっ、なっちゃん、は……?」

「馬鹿野郎、俺の心配より、自分の心配してろ」


そう言ってなっちゃんが、私をバス停のベンチに座らせる。

なっちゃんも同じように隣に腰掛けると、私の背を擦り始めた。


「ごめん、なっちゃん……ふぅっ」

「いや、無理させたか?悪い、体気遣ってやれなくて」


なっちゃん……。

なっちゃんが謝ることなんて無いのに……。

心配そうな顔をするなっちゃんに、私は首を横に振る。






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