聖夜にセレナーデ




自分の耳を疑った。

今日再開してすぐだもん。



…疑ったけれど、もしも、これが現実なのならば、私にとってその答えは1つ。

この10年間、いや、もっと前、幼稚園の頃からずっとずっと夢に見てた事。

相手は貴方しか考えられなかったから。

貴方のピアノが大好きだから。

いつまでも貴方の1番のファンでいたいから。

1番近くで貴方を応援して、支えていたいから。

貴方そっくりな女の子と、私そっくりな男の子を産んで、愛をたっぷり教えてあげたいから。

貴方と笑顔溢れる家庭を築きたいから。

年老いても、手を繋いでデートをしていたいから。

これからも、人生を貴方と一緒に歩いて行きたいから。

そして何より、貴方、林道春妃を愛しているから。



「はい、よろしくお願いします。」

だから、感動で涙を流しながら、これ以上ないってくらいの満面の笑顔で応えたんだ。

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