別れるための28日の蜜日
2月28日
なんだか瞼が重くて頭も重い。
あーこれ、泣き過ぎた翌日の感じだ。


ぼんやりと考えながらも、朝の日の光を感じてなんとか目を開けて、動きを止めた。

目の前には至近距離で律人の寝顔。安心しきった顔でぐっすりと寝ている。



あれ?私、別れたんじゃ‥‥



ぼんやりとした頭は考えるどころか記憶を引き出すのにも手間取ったけど、私を抱きしめる腕にゆっくりと記憶がよみがえってきた。




突然のプロポーズに軽くパニックになった私は、そんな訳ないとか、なんで今言うんだとか、散々ゴネて律人を困らせた。

最初はそんな私の反応も自分のせいだと大人しく聞いていた律人も、あんまりにもゴネ続けられて強行手段に出た。



‥‥濃厚なキスで黙らせたのだ。
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