別れるための２８日の蜜日

でも私は律人の笑顔なんて見る余裕はなかった。



だからかぁーーーーー！



その時私は自分にツッコミ入れるのでいっぱいいっぱいだったから。

律人は着ているモノももってるモノも、いたって普通。スーツだってスタイルがいいから高級品着てるみたいにみえるけど、聞いてみたら紳士服屋さんのツルシだったし。

食の感覚も金銭感覚も私に近くて、付き合ってから安心したのも覚えてる。

だから！律人は私と同じような中流階級の普通の家庭の息子だと思いこんでいたんだ！


でもお父さんが一族を離れ、独自の道を進んだ人ってなら納得だ。大学の先生でも助教授なら高給取りじゃないだろうし。



あーもーー。まさか、こんな落とし穴があるなんておもってなかったよーー！