別れるための28日の蜜日
食事の後、後片付けをするからと律人に先にお風呂に入ってもらう。
私が作ったのだから、と律人が洗い物を申し出てくれたけど、私が断った。別に普段洗い物が好きなわけじゃないけど、律人と2人で食べた食事の後片付けは幸せな気がしてやりたかったから。
後片付けを済ませ、お風呂に入ってリビングに戻ると、律人はパソコンを立ち上げて仕事をしていた。
きっと早く帰るために持ち帰った仕事があるんだろう。
私のために無理させちゃったのかな、と心にチクンと後悔が刺さる。
「仕事、沢山あるの?」
私に気付いて視線を上げた律人に問いかける。
「そんなでもないよ。目を通しときたかった事があったから、ちょっとね。百合も年度末だし、忙しくなってきてるんじゃない?」
「私は平社員だし、大した事ないよ。でも律人は違うでしょ?」
「一緒だよ。俺だって所詮、サラリーマンなんだしさ」
私が作ったのだから、と律人が洗い物を申し出てくれたけど、私が断った。別に普段洗い物が好きなわけじゃないけど、律人と2人で食べた食事の後片付けは幸せな気がしてやりたかったから。
後片付けを済ませ、お風呂に入ってリビングに戻ると、律人はパソコンを立ち上げて仕事をしていた。
きっと早く帰るために持ち帰った仕事があるんだろう。
私のために無理させちゃったのかな、と心にチクンと後悔が刺さる。
「仕事、沢山あるの?」
私に気付いて視線を上げた律人に問いかける。
「そんなでもないよ。目を通しときたかった事があったから、ちょっとね。百合も年度末だし、忙しくなってきてるんじゃない?」
「私は平社員だし、大した事ないよ。でも律人は違うでしょ?」
「一緒だよ。俺だって所詮、サラリーマンなんだしさ」