偽りの翼Ⅱ
「私もっ、………千尋くんのことが好き!!」
今度はもっと大きな声で。…彼に聞こえるように
「よかった…花恋も俺と同じ気持ちでいてくれたんだな」
私の言葉を聞き取った彼は安堵した表情になった
伝えられた…っ
「花恋、…俺と付き合ってくれますか?」
…………そんなのっ、当たり前じゃん!
「はいっ」
私は泣きそうになりながら答えた
「泣くなよ」
そういう彼は優しく私を包み込んでくれた
「これからは、恋人としてよろしくな」
「もちろんっ、千尋くん、こちらこそよろしくねっ」
「よかった…」
千尋くんはそう小さく呟いた