偽りの翼Ⅱ
その日、私は千尋くんと一緒に倉庫に向かった
この前、裕翔と別れたばかりで軽い女だと思われてしまうかもしれない
そんなことを考えたけど、
やっぱり、誰も私を責める人はいなかった
千尋くんは
「俺の女だから」
と、みんなに公言し
私にとってもここに居やすいように気を利かせてくれた
裕翔は私のことを見て悲しそうな目をしていた
「ごめんね、裕翔…………」
私は誰にも聞こえない小さな声で呟いた
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