偽りの翼Ⅱ


「小さい頃から体が弱かったからさ」



「そうなんだ…」



「だから僕には友達と呼べる存在もいない。…家族も友達も親戚すらもいない。
僕は一人ぼっちだ。」




ひとりぼっち…




「ううん、違うよ李玖。ひとりぼっちじゃないよ!だって私がもう李玖の友達だもん!」



「花恋…ありがと」




「ほんとのことだからね!あ、そうだ。
後で私の友達もここに来るはずだから友達になってあげてよ!喜ぶから!」



そう、もう少しで雅と千尋くんと透が来るはず




コンコン




ちょうどいいタイミングで



ノック音が聞こえた




「あれ?かれーん?」





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