偽りの翼Ⅱ




「なに?……感じてんの?」




いつもより声が低くて艶っぽい声が後ろから聞こえる




そして、ぎゅーっと抱きしめられる




「感じてるわけじゃっ」



否定するけど、




「ふーん」



信じていないような声。




「千尋……離してよ……」




「やだ」



優しい声で私の耳元に囁く






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