偽りの翼Ⅱ




「その目………俺を誘ってんの?」




私は今どんな目をしているのだろうか?




誘うような目って…どんな目?




「誘ってなんか…っ」







「ダメだ…俺。」



誘ってなんかない、私はそう言いかけたが千尋の言葉に遮られた



千尋はそう言うと、私に背中を向けた




「千尋…………?」





急に背中を向けられ寂しさがこみ上げるわたし。




「ごめん、花恋。これ以上は耐えられない。……ただのいたずらのつもりだったのに」




そう呟く彼。




これは……どういう意味なのだろうか





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