偽りの翼Ⅱ
「目覚めたら様子をうかがって話そうと思ってる。………君の存在が重要になってくるだろう」
先生はそう言った
「俺に………何ができるのでしょうか。」
「花恋ちゃんが不安になった時には、君がそばにいてくれ。これは、君にしかできないことだ」
いっそ、俺が変わってやれればいいのに。
俺はそんなことを思う
こんなにも、花恋のことを好きになってしまったんだ
今、花恋を失うなんて、無理なんだ
俺はずっと、隣で支え続ける…―――――
「はい…」
俺の小さな声が、この小さな部屋に響いた