偽りの翼Ⅱ



「もちろんだよ、当たり前じゃん!」




私は元気よく言う




「それなら、安心ね……」



ホッとした様子。



「あ、ねえお母さん。」



「どうしたの?」




「私、千尋と付き合ってるんだよ」




「知ってるわよ」




私はあなたの母親よ?




そう、彼女は言った




「そっかあ…そうだよねぇ」




見ていてくれたことに、私は嬉しく思った




「お母さん、お父さんは元気?」




私は聞いた




「ええ。もちろんよ」




「お母さん、そっちの世界は楽しい?」





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