偽りの翼Ⅱ




「わかっています。」




辛いこと。苦しいこと。寂しいこと。




「そうか。」




櫻田先生は微笑んだ




「彼女を頼むよ、千尋くん。」




「はい」




俺は、その足で彼女の病室へ向かった。





コンコン





「花恋、おはよう」





「あ、あの………」





彼女は緊張しているようだった





「どうした?花恋。」





俺は普通に振る舞った





「あの、あなたは………」





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