偽りの翼Ⅱ




「そ、そっか」





俺は、笑った


    


花恋は、俺という人間自体を忘れているんじゃなくて月影と、裕翔と出会う前からの記憶を忘れてるんだ




「あの…、透と昔からのお知り合いなんですよね…?」




「あー、まあ。」



そうか……




花恋はあの事件のことも忘れてしまったのか。




「透は、今どこにいますか?」




………そうだよな、花恋が目覚めて一番に会いたいのは付き合っている透になるわけだよな





「透、よんできてやろうか?」




「え、いいんですか?」




花恋は目を輝かせた




「ああ。待っててな」








< 251 / 360 >

この作品をシェア

pagetop